弁護士紹介
村山 晃
- むらやま あきら
- 弁護士登録年度 1971(昭和46)年
- 生年 1946(昭和21)年
取り扱った交通事故事案と解決事例
交通事故の損害賠償請求事件は、もっとも取り扱いの多い事件の一つです。示談で解決しても、大きな成果が得られます。
後遺障害2級を取った事案で、保険会社の当初提案が、6千万円ほどであったのが、粘り強い交渉で1億円を超えたこともあります。どうして、そんな違ってくるのか、と、不思議に思われることもありますが、実際そういうことになっていくのです。
示談で、当初提案の倍額を超えることも、少なくありません。まずは、徹底した交渉を行うことです。
そして、交渉で打開の難しい事案は、裁判で切り拓きます。
印象に残っている事例を、これから順次紹介していきます。
解決の一例
- 車幅の広い府道を走っているトラックが、交差する狭い道路から出てきた軽自動車をはね飛ばし、乗っていた人は死亡しました。トラックの運転手は、軽自動車の過失が大きいことを主張し、刑事責任も無いと主張しました。そのままでは、十分な賠償金は確保できませんでした。
周りは暗くなっていて視野が悪かったにもかかわらず、トラックは、前照灯をスモールにしていました。そのため、軽自動車がトラックに気づけないという事象の起こることを見つけ、検察庁に強く再捜査を申し出ました。警察が、再度の実況見分を行い、トラックがきちんと前照灯を付けていなかったことに責任のあることが分かり、過失の割合を逆転させて、十分な賠償をさせる判決を獲得しました。 - 脊柱に軽度の変形が残って、後遺障害では、11級を認めさせたのですが、保険会社は、それだけでは、労働能力に制限が及んでいない、として、逸失利益を認めようとしませんでした。そのため、裁判を起こして、実際、労働への影響も主張する中で、就労可能年数までの逸失利益を判決で認めさせました。認容された金額は、当初提案の3倍近くになりました。逸失利益をきちんと認めさせることは、すごく重要です。